紹介
ALPS 圧力モジュールは、ADS131M02 をベースにした圧力センシングソリューションで、主に 3D プリンターの自動 Z 軸ホーム(帰還)とメッシュベッドレベル化を目的として開発されました。高感度な圧力検出とリアルタイム信号処理により、モジュールはプリントヘッドとベッドの接触状態を正確に感知し、ミリ単位の調整精度を実現します。これにより、従来の機械式リミットスイッチによる校正の誤差を解消し、ファーストレイヤーの印刷成功率を大幅に向上させます。
パラメータ比較

APLS 圧力モジュールの使用
クリーニング機能との組み合わせをお勧めします
APLS 圧力モジュールを使用する際には、ノズルの清掃機能と組み合わせることをお勧めします。これにより、調平の精度と安定性が向上します。
XH2.54 4Pin 接線図
モジュールはマザーボードの UART インターフェースに直接挿入するか、拡張ボードの UART インターフェースに接続できます。UART インターフェースがない場合、マザーボード上の 2 つのピンを探し、電源ラインの正負を確認してください。


インストール時の注意点
- モジュールがしっかりと取り付けられていることを確認し、振動による接触不良が起こらないようにしてください。
- 接線が正しいことを確認し、接線エラーによってモジュールが正常に動作しないことがないよう注意してください。
- 最初に使用する前に、複数回の調平テストを行うことをお勧めします。これにより、モジュールの感度と精度が期待通りであることを確認できます。
ステータスランプの表示
- 電源投入時: 緑色枠のステータスランプが常時点灯している場合、モジュールは正常に動作しています。
- トリガー時: 赤色枠のステータスランプが点滅している場合、モジュールはトリガー状態です。

ステータスランプのトラブルシューティング
- ステータスランプが点灯しない場合は、電源接線が正しいことを確認してください。
- ステータスランプが継続して点滅する場合は、モジュールが異常信号を検出した可能性があります。プローブが異物に挟まれているか、損傷していないかを確認してください。
設定ガイド
既存の設定ファイル内の probe
と ホーム
部分を置き換えて、以下の設定を追加してください。
設定例
以下は推奨される設定ファイルの内容です。実際のニーズに基づいて調整してください。
ヒント
- ALPS 圧力モジュールを Z リミットとして使用する場合、以下の設定を参考にしてください。
[stepper_z]
endstop_pin: probe:z_virtual_endstop
# position_endstop: -0.5
ヒント
- ALPS 圧力モジュールの参考設定
[homing_override]
axes: xyz
set_position_z: 10
gcode:
{% set home_all = 'X' not in params and 'Y' not in params and 'Z' not in params %}
{% set e_target = printer.extruder.target %} # 現在の温度を保存
{% set fan_speed = printer.fan.speed %} # 現在のファン速度を保存
{% if home_all or 'X' in params %}
G28 X
{% endif %}
{% if home_all or 'Y' in params %}
G28 Y
{% endif %}
{% if home_all or 'Z' in params %}
G0 X{printer.toolhead.axis_maximum.x / 2} Y{printer.toolhead.axis_maximum.y / 2} F6000
{% if e_target >= 150 or printer.extruder.temperature >= 150 %}
M106 S255 # ファンをオンにする
M109 S150 # 150度でZ軸ホームを行う
{% endif %}
M106 S0 # ファンをオフにする
G91
G1 Z5 F2000 # 喷嘴が熱床に近づきすぎないように事前に距離を開ける
G90
# Eddyと同時に使用する場合、以下をコメント解除してください
#SET_PIN PIN=_probe_ready VALUE=1
G28 Z
#SET_PIN PIN=_probe_ready VALUE=0
G1 Z10 F2000
M109 S{e_target} # 温度を復元する
M106 S{fan_speed} # ファン速度を復元する
{% endif %}
[output_pin _probe_ready]
pin: PA9 #En #有効化ピン
shutdown_value: 0
value:0
[probe]
pin: ^PA10 #out #プローブピン
x_offset: 0 # X軸-センサ相対ノズルオフセット量
y_offset: 0 # Y軸-センサ相対ノズルオフセット量
z_offset:0 # Z軸-センサ相対ノズルオフセット量
speed: 8 # 調平速度
samples: 3 # サンプル回数
samples_result: median # 取り出し方(デフォルトはmedian-中央値)
sample_retract_dist: 2 # 調平リトラクト距離
samples_tolerance: 0.05 # サンプル許容範囲(小さい値はサンプル回数増加につながる可能性あり)
samples_tolerance_retries: 3 # 超許容範囲再試行回数
activate_gcode:
G4 P500
SET_PIN PIN=_probe_ready VALUE=1
deactivate_gcode:
SET_PIN PIN=_probe_ready VALUE=0
Z Offset 値の調整に関する参考
このコマンドを使用して z-offset を調整します:
PROBE_CALIBRATE
- z-offset 数値を調整する前に、Klipper ドキュメントのチュートリアル「Paper Test」を参照してください。 Paper Test
注意
- Z 軸リミットとして圧力モジュールを使用する場合、既存の
endstop_pin
設定を次のように置き換えてください:endstop_pin: probe:z_virtual_endstop