印刷開始時の温度不安定・待機時間が長すぎる問題
温度しきい値の説明
本設定では、TEMPERATURE_WAIT を使用してインテリジェントな温度待機を実現し、温度オーバーシュートによる長時間待機を回避します:
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ノズル (M109): 待機温度範囲は
目標温度 ±5°C- 例:200°C に設定した場合、温度が 195~205°C の範囲に入ると待機を開始
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ヒートベッド (M190): 待機温度範囲は
目標温度 -2°C から +5°C- 例:60°C に設定した場合、温度が 58~65°C の範囲に入ると待機を開始
- ヒートベッドの許容範囲が広いのは、熱慣性が大きく、昇温・降温がより緩やかなため
動作原理
- 非ブロッキング設定: マクロは
M104/M140で目標温度を即座に設定し、温度上昇を待ちません。 - インテリジェント待機:
TEMPERATURE_WAITを使用し、目標温度に近い許容範囲内で待機を開始します。 - オーバーシュート待機回避: 従来の M109/M190 は温度が完全に安定するまで待機しますが、本設定では温度が許容範囲に入った時点で次の処理に進むため、効率が向上します。
設定例
- このマクロは直接設定ファイルに記述してください
- このマクロは通常通り温度上昇を待ちますが、目標温度に達したら次の処理に進みます。
printer.cfg
[gcode_macro M109]
rename_existing: M109.1
gcode:
{% set s = params.S|float %}
M104 {% for p in params %}{'%s%s' % (p, params[p])}{% endfor %} # ノズル温度を設定
{% if s != 0 %}
TEMPERATURE_WAIT SENSOR=extruder MINIMUM={s-5} MAXIMUM={s+5} # ノズル温度を待機(許容範囲 ±5°C)
{% endif %}
[gcode_macro M190]
rename_existing: M190.1
gcode:
{% set s = params.S|float %}
M140 {% for p in params %}{'%s%s' % (p, params[p])}{% endfor %} # ヒートベッド温度を設定
{% if s != 0 %}
TEMPERATURE_WAIT SENSOR=heater_bed MINIMUM={s-2} MAXIMUM={s+5} # ヒートベッド温度を待機(許容範囲 -2°C/+5°C)
{% endif %}
注意事項
- より安定した温度制御を得るために、事前に PID キャリブレーションを実施することを推奨します。
- この設定は、Klipper 標準の M109/M190 コマンドを上書きします。
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